「日本語独学完全マップ」

日本語0から富士山登頂レベル(N2高得点合格目安)までご案内します♪

日本語「富士山登頂レベル」の定義

当サイトは、日本語学習者が、日本語0(全くの初心者)から日本語「富士山登頂レベル」に至るまで具体的な道筋(学習プラン)である「日本語独学完全マップ」を提供しています。ここでは、「富士山登頂レベル」について説明します。

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「日本語独学完全マップ」では、

(軸1)コアな力

(軸2)独学力

という2つの軸に、その力の程度でレベルを設定しています。

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各レベル

一番上に「富士山登頂レベル」という高度な日本語力を設定し、そこに至るまでに、マイルストーンとして「富士山3合目門レベル」及び「富士山6合目レベル」を設けております。

以下、「コアな力」及び「独学力」について詳しく説明します。

(軸1)「コアな力」とは?

以下、「コアな力」とは何か?なぜ重要か?参考として一般的な指標についてです。

1-1 「コアな力」とは何か?

”一定の長さの日本語”を”上手に発音できる”ことを「コアな力がある」とします。

背景には、「発音よければ全てよし」という思想があります。発音には、聴解、読解、作文など4技能全ての語学力が集約されていると考えいます。うまく発音するためにはそのスクリプト(音読の対象となる一定の長さの文章)の意味と構造を正確に理解していなくてはならず、さらにうまく発音するには手本を聴いて耳を鍛える必要があり、これができれば日本語をそのままの語順でそのまま理解できるようになり、アウトプットもできるようになります。「日本語独学完全マップ」では、発音を軸にこの「コアな力」を定義しています。これはそのままレベル到達の判断基準(テスト)にもなります。

1-2 なぜ「コアな力」が重要なのか?

1-2-1 現実を直視!どんな目標にしてもコアな力が必要

今、当サイトをご覧になっていただいている方は、日本語の学習に興味を持ち、何かしらの目標をお持ちでしょう。例えば、

  • ただ、かっこよく発音したい
  • その言語が使われる地域の文化を理解し、人と交流したい
  • 自分を高めたい、スキルアップしたい
  • 駐在が決まっているから身につけたい
  • 具体的なビジネスで使いたい
  • 日常会話をしたい
  • 村上春樹太宰治など文学や作品を研究したい
  • 将来性があるから勉強したい
  • 旅行に行く時困らないようにしたい

などなど。しかし、当サイトの考えでは、上記のどのような目標であれ、それは核となるコアな言語能力の表面的な表れにしか過ぎず、これらをいきなり目標にすることはできません。これはテニスでフォアハンドストロークだけうまくなりたい、というようなもので、実際にはその他のサーブやバックハンドなど様々な技術のコアとなる身体の動きを体得していなければ上達しません。核となる日本語力を、(大人が発達している)論理と、(われわれが母語を身に着けたように)身体で養い、その後、上述の各自の目標の領域で経験を積むことが必要だと考えています。

1-2-2 本当の語学の楽しさ重視!コアな力があって初めて楽しさを享受できる

語学においてはある程度高度なレベルに到達しないと“楽しくない”或いは“面白くない”と言えます。まず、ある程度高度なレベルを目標にすることが重要です。例えば、テニスを楽しむためには、サーブだけできればいいわけではなく、ストローク、ボレー、さらに全体的なフットワークや持久力など総合的にある程度のレベルがないと、ゲームを楽しむことはできません。語学も同様で、文法ルールを詳しく理解できている、一部の発音がうまい、試験問題のリスニングは聞き取れる、などなど断片的な能力ではなく、そのコアとなる力が十分にないうちは、実際の使用を楽しむことはできません。旅行で、「いくらですか」と言えても、その後会話はどんな方向に進むか分かりません。それに対応できる程度の力がないと語学をする意味がありません(一言言うだけなら通訳アプリ等でOK)。

1-3 「コアな力」参考指標

コアな力について説明しましたが、一般的には馴染みがなくわかりにくいかもしれません。そこで、参考指標として、「本格中華レベル」は、一般的な語学4技能の観点及び客観的な能力試験であるJLPTで言えば以下のような程度になると想定しています。

一般的な語学4技能(参考)
  • 聴力:どんな音声でも、何回か聴けば全て日本語で文字起こしできる(つまり、どんな日本語音声でも、何回か聴けばひらがな・カタカナに文字起こしできる)。
  • 発音:難しい日本語(のスクリプト)を音読する場合でも、じっくり音読すればネイティブが負荷なく理解できるような発音ができる。
  • 読解:難しい文章でも、(必要に応じて)文法書と辞書があれば各文の構造と意味を理解できる。
  • 書き:論文のような5W1Hのはっきりした理路整然とした文章であれば、中国語の文章を(辞書や参考書など使って可)日本語にネイティブが(多少不自然であっても)理解できるレベルで翻訳できる。
日本語能力試験(JLPT)N2高得点で合格程度(参考)

「富士山登頂レベル」をJLPTのN2高得点合格程度のレベルと想定しておりますが、一般的な指標でのレベルの把握のための目安として掲げており、合格を保証するものではありません。試験合格に試験問題に慣れる等の別途学習が必要です。

(軸2)「独学力」とは?

独学力とは、以下の「独学マインド」及び「独学スキル」の習得の程度です。語学は継続的な学習が不可欠です。自ら学ぶ姿勢とそれを実際に行う方法を習得していることが上達には必要です。

(1)独学マインド

学習全体を管理できる真の意味での独学ができる程度

(2)独学スキル
「日本語独学完全マップ」で行う「音読パッケージ」や「瞬間中作文」など《知識を技術に変えるトレーニング方法》を身につけていること。語学とは知識も重要ですが、大部分は身体で覚える技術です。そのためには反復練習が必要不可欠であるということを理解し、さらにそのための効率的なトレーニング方法を身に着けており以後も自分で継続して学べる力。

「日本語独学完全マップ」では、この「コアな力」と「独学力」の軸でその力の程度を、一番上に「富士山登頂レベル」という高度な中国語力を設定し、そこに至るまでに、マイルストーンとして「富士山3合目レベル」及び「6合目レベル」を設けております。

各レベルへの到達は、「コアな力」を中心に考えましょう(独学力は自己判断にお任せします)。「コアな力」の定義は、以下の表に書かれている通り、具体的にできるべきこと(判断基準)が明確です。この各基準を満たせば、各レベルということになります。自分で判別が難しい場合は、ネイティブ等にお願いして評価してもらうか、有料になりますが「日本語独学完全マップ」の運営にご依頼ください。

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各レベルの詳細

当サイト「中国語独学完全マップ」での学習は、「富士山登頂レベル」までです。その後の中国語学習は、各学習者の興味のある分野の単語(フレーズ等含む)と文法の知識を増やし、それまでに身に着けた《知識を技術に変えるトレーニング》のトレーニングを行うことで着実に上達していくでしょう。

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以下、「日本語独学完全マップ」の使用開始のためには必須ではないので、早く独学を開始させたい人は読み飛ばしていただいても構いません。

ここからは「独学マインド」の重要性について説明します。それはつまり「日本語独学完全マップ」の本質(つまり、あなたにとっての価値)でもあります。

要諦は2つです。

(1)どんな学習においても、その成功には原理的に真の意味での「独学」が必要。これをまず理解することが重要です。

(2)当サイト「日本語独学完全マップ」は、その真の「独学」を効果的且つ効率的に継続的にサポートするものです。

まず、(1)について説明しますが、「独りで学習する(独学)」ことの「学習」(或いは「勉強する」)とはそもそも何か?その本質を考えてみましょう。「学習」とは「何か目標を持って何かを学ぶこと」と言えます。そして、「学ぶ」とは、「知識の獲得」と「技術の習得」に分けることができます。ここでいう「知識」とは言語化された有意義なもの、「技術」とは、スポーツのように言語化できず、反復により身体で覚えるような能力を意味します。

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■学習の目標を達成する方法

学習するからには目標を達成したいはずです。目標を達成する方法は、次のような簡単な図式となることに多くの人が同意するでしょう。

  • 目標を達成するため方法
    1. 【目標明確化】開始時点でできるかぎり目標を明確化する
    2. 【学習プラン】目標と現状を踏まえて、効果的且つ効率的な学習プランを立てる(できるだけ毎日のタスクに落とし込んだ具体的なもの)
    3. 【実行】学習プランを実行する
    4. 【更新】1の目標と2の学習プランを定期的に更新し、また実行する

ここまでは同意していただけるでしょう。なので、この目標達成への方法は、外国語学習についても同じことがいえます。これを踏まえ、学習を始める際、まず、大きく分けて、先生につくかつかないか(学校に行くかいかないか)に分かれます。つまり、独学か否か、ともえいえます。

一般的に多くの人は、迷わず「先生につく(学校に行く)」を選ぶと思いますが、そもそも何かを「学習」する上で先生(学校)とは何なのでしょうか。あらゆること全てを自分の主観へのインプットとして還元して考えれば、眼の前の先生の存在や発言も、一人で読む教科書に書かれた情報も、全てはインプットであり性質が異なるだけです。(学校に行って)先生と一緒に学ぶというのは、「学習」過程においてある機能を提供してもらっているにすぎません。

■学習における先生(学校)の機能

「目標を達成するため方法」の目標明確化、学習プラン、実行の3つのフェーズに基づき、学習における先生(学校)の7つの機能について、表1の最初の列にまとめました。

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表1 学習の目標達成に必要な機能

これらは「先生(学校)」の本質といえます。そして、重要なことは、これら先生の本質は実は、“学習の目標達成に必要な機能”の網羅になっています。先生について(学校に行って)学びたい人はこれらの機能を外部から提供してもらうわけです。

ここで、今学校で先生から習おうと検討している人は、表1の列2「既存の先生の確認事項」において、これらの機能一つひとつについて検討してみましょう。現実的に厳しい目で検討すると、ほとんどの学校はこれらの項目の機能を適切には提供していません。

また、一部ごく少数の優れた学校であれば、これらのうち多くの項目で(先生は)十分な機能を果たしているかもしれません。しかし、かなり高度な専門性が必要とされるので、そのような語学サービスを事業として提供するのであれば相当な費用がかかると思われます。もし予算が無限にあるのであれば、何百万、何千万円のお金をかけて、各機能の専門家をマンツーマン指導で雇うことができます。テニスの錦織圭をささえるテニスコーチ、メンタルコーチ、フィットネスコーチ、栄養管理士等々の最強チームを作るようなイメージです。

しかし、そんなことをしなくても自分がこうした「学習」の本質を理解していれば、費用を抑えて調達できる機能は自分で調達し、どうしてもできない機能だけ外部から調達すればよいのです。

■真の「独学」

上述の先生の機能は、それを先生が提供するか或いは自分でやるかに関わらず、「学習」の目標達成においては必要不可欠です。しかし、とはいえ、もし、先生がいたとしても、こうした勉強の全体像に無自覚なただの学習であれば、おそらくその学習の目標は達成できません。確認事項で見た通り、各機能が継続的にしっかりと先生から提供されることは不可能に等しいといえます。

核心的なことですが、学習の目標や目標設定、実際の実行の全体を管理する機能は、自分でやらなければなりません。結局、目標が何なのか、また実行時における様々な問題について理解しているのは自分だけなのです。学習の成功者とはどんな人でしょうか?学習で成果を出す人は上の先生の機能を、外部から調達しようが、自分で行おうがそれを「学習」過程の中で“管理して”います。彼らは学びの本質を理解し、知識や技術をできるだけ効率的に、効果的に学び、目標達成までの全体像を持ち、モチベーションを継続させる方法等を“管理”しながら勉強している、と言えるでしょう。

「日本語独学完全マップ」では、こうした態度の学習を真「独学」と再定義したいと思います。そして、それができている人を「独学マインド」がある、といいます。

先生がいないから独学、お金がかからないから独学、というような「独学」の理解は本質を捉えていません。どんな「学習」行為も、成果を出したければ本質的な意味で学習における必要不可欠な機能を管理しながら学習する「独学」が必要なのです。当サイトでは、このような意味で日本語を「独学」する人に有意義なコンテンツを提供することを目的にしています。

■「中国語独学完全マップ」とは

さて、真の「独学」の意味、つまり学習の成功に必要な態度がどのようなものか分かりました。この上で、「日本語独学完全マップ」の説明をします。

先の表1の列3「日本語独学完全マップ」のをご覧ください。「中国語独学完全マップ」では、先生(学校)が提供する機能の多くを無料で公開しております。先の目標に到達するための方法のフェーズ1,【目標明確化】、フェーズ2【学習プラン】、フェーズ3【実行】の全てのフェーズに対して、機能を提供しています。これが「完全マップ」と言われる所以です。

しかし、あくまでも、フェーズにおける「全体」つまり学習全体の管理については先に書いた通り「独学」においては学習者自身が管理しなければなりません。つまり、「独学マインド」が必要なのです。その意味でこの「中国語独学完全マップ」も闇雲に受けいれてはならず、学習者の考えの中で有意義であれば使っていただきたいと思います。

「日本語独学完全マップ」本体 の記事を読んで早速、日本語「富士山登頂レベル」を目指しましょう!

日本語学習、がんばりましょう♪

v1.0 2019/04/21

v1.1 2019/5/22

v1.2 2019/5/27

v1.3 2019/5/28 独学マインド部分移動追加